くらやみの中

　１１日午後５時３２分　同僚への携帯がつながる。やはり会社も物が落下散乱して　停電で作業を切り上げ、明日は自分と家族を優先して　来れる人間だけ出社してほしいとのこだった。いければ行くが　と答えたが　家の中の散乱、土台の崩れなど　不安材料が多く仕事する気力はなえていた　「これをかたづけないと」

　この日は　敷地内に建てた離れの建築代金残高を午前中に工務店さんへ振り込終了し、名実ともに私の物になった新居での生活初日のはずが、予想外の震災で　停電の中　母親と弟と三人で狭い部屋で布団と並べて非難生活になるとは。
　新居は　まだ家財道具もほとんどなく　小ぶりな作りと　土台をしっかりやってもらったので、ほぼ無傷だった。
　
　母親の携帯ラジオしか　情報がない。停電もいつ復旧するのか、水も停めますと放送がからしばらくしたら停まっていて　ああもっと水くんでおくんだったな～と後悔した。
　ウチはガス釜で　ご飯を炊くので　プロパンボンベの配管が外れてないのを確認してから※ガスをつかった。（※ガス漏れ警報機や自動復旧、手動復旧など、注意が必要）

不安、　電気が来ないってこんなにも不安なのか、いつ復旧するか、今起きて事が何かわからないと　こんなに不安なのか、余震の中過ごす　夜のヤミ　
　二階の窓から　筑波山山頂が見える　
　あそこは電気がついているな（おそらく　航空機への為の警告灯だろうな）
車のヘッドライトだけの闇
　漠然とした情報で　大地震らしい　津波が凄かったらしい　コンビナート燃えている、なんだか　これから　どうなるの？解らない　不安な気持ち